インターネット世界のアングラな面の代表格だった「2ちゃんねる」が、「5ちゃんねる」に名称変更しました。
2ちゃんねるは以前から開発者である西村博之氏と、2ちゃんねるを「乗っ取って」事実上の運営元となっていた会社の間でトラブルを抱えていましたが、今回、乗っ取った側の会社が運営を別企業に委託し、同時に名称変更にも踏み切ったようです。
なお、旧2ちゃんねるにはこれまでどおりアクセスできますが、各スレッドのURLは「https://www.2ch.net/」から「http://www2.5ch.net/」から始まるURLに変更になっています。
スレッドのトップページデザインも変更されていますね。
2ちゃんねるは終了し、5ちゃんねるに生まれ変わりました。
5ちゃんねるになって何が変わる?
5ちゃんねるになって何が変わるのか?考えてみます。
5ちゃんねるに変更されたとはいえ、実質的な内容は全く変わらないしスレッドへの書き込み・閲覧もこれまでどおりにできますが、運営元が変わったのでこれから先、もしかすると変更点が新しく出てくるかもしれません。
今のところ「まとめサイト」の方では特に問題が起こっていませんが、5ちゃんねる側にシステム面の変更があれば、今使っている編集ツールが一時的に使えなくなるなどの影響がありそうです。
実際には5ちゃんねる側にとって「まとめサイト」の存在意義は大きく、「まとめサイトのおかげで5ちゃんねるが運営できている」といっても過言でもない状況なのですが、新しい運営会社がそれらの事情に詳しくない場合は、なにか影響があるかもしれません。
そうは言っても、これまでの2ちゃんねる開発者・西村博之氏と元・運営会社との確執を考えると、「新しい2ちゃんねるを作る」とか「2ちゃんねるをリリースする」といったものではなさそうです。
内容は全く変わらないけど「権利的な面をはっきりさせるために名称とドメイン(URL)を変更した」と言えます。
よく企業でもおなじようなことをやっています。
不祥事があった際に制服を新しいものに変えてイメージの一新を図ったり、組織名や部署の名称を変更したり…。
これと似たようなものです。
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)利用者に影響はない
今の状況は「利用者的には全く影響がないけど、運営会社のトップが揉めている」とも言えそうです。
過去に家具メーカーでお馴染みの「ニトリ」の経営陣一家内でお家騒動がありましたが、イメージとしてはそのお家騒動を眺めているのに似ています。
ユーザーや顧客にとってはどうでもよいことを、会社のトップが殴り合っているようなものです。
僕個人としては、
- これを機に、一気にユーザー離れが進むのか?
- それとも新しいユーザーが入ってくるきっかけになるのか?
に注目しています。
今回の一件は、まとめサイト業界やネットビジネス業界が変化・進化を続けてきたように、そろそろ2ちゃんねるも進化する時期が来ただけなのかもしれません。
むしろいままでほとんど変化しないまま運営し続けてこられたことの方が、奇跡と言えます。
運営会社が変わったことで、これからはユーザーを放置した運営形態や化石のように変化しないシステムを時代に合わせて改修し、利用者がいまよりももっと利用しやすくなるような運営方針に変わってくれたら嬉しです。