まとめサイトはアクセス数が半端な数じゃないということで、よく自演やステルスマーケティング(ステマ)に利用されています。
自演とは、第三者を装ってある特定の企業やその会社の商品をべた褒めするようなセールス手法・マーケティング手法のことです。
自作自演でマーケティングしていることから、「自演」と呼ばれています。
自分が作っている商品をべた褒めするのは当たり前のことなので、自分で作った商品を自分で高く評価している人の意見に、多くの人は耳を貸そうとはしません。
しかし第三者の意見だと、なぜか信用してしまうものです。
自演もステマも、このような人間の習性を利用した販売手法で、よく2ちゃんねるやまとめサイトに使われているわけです。
まとめサイトは閲覧する人の数が非常に多いですし不特定多数の人が書き込んだ内容を公開しているだけなので、広告主側・商品販売者の立場からすると、自演やステマにぜひとも利用したいと考えます。
僕も以前、自演やステマについては簡単に書いたことがあります。
それだけ、まとめサイトは自演に使われやすい媒体なのですが、まとめサイト以外にも、自演によく利用される媒体があります。
その一つが、「ヤフー知恵袋」です。
ヤフー知恵袋で自演を発見
ヤフー知恵袋は、ヤフーアカウントを持っている人であれば誰でも参加できる「お悩み相談&お悩み解決サイト」のことです。
利用した事のある人もいると思います。
ヤフー知恵袋もまとめサイトと同様に、
- 不特定多数の人が書き込みできる(しかも匿名で)
- アクセス数が多い
という2つの特徴をもったサイトです。
そのため、ヤフー知恵袋でも自演やステマがよく行われています。
そんななか、今日たまたま自演を一つ見つけたので紹介したいと思います。
新しく開設されたまとめサイトの宣伝に使われているものですが、流れとしては、
- あるまとめサイトが閉鎖されたので悲しい(実際には閉鎖されていない)
- ふと検索してみたら、似たようなまとめサイトを発見した
- 同じ管理人さんが作っているサイトなのでしょうか?
という質問のながれで、新規開設したまとめサイトへアクセスを誘導しています。
今後、この質問が何回くらい閲覧され、何アクセス誘導できるのかはわかりませんが、閲覧数の多い質問だと数万回も閲覧されることがあるので、それなりの数のアクセスが誘導できそうです。
なぜ自演だとわかったのか?
ところで、なぜ僕がこの質問を自演だと断定したのか?ということですが、理由がいくつかあります。
IDで自演と判断
まず1つ目に、質問者のIDがランダムなアルファベットと数字の組み合わせだったということです。
自演をする人や業者は、大量のヤフーアカウントを利用して自演をするので、一つ一つのアカウントにたいして、いちいち意味のあるID名を付けたりしません。
しかし、メールアドレスやブログのURLも同じことが言えますが、ID名などは何らかの意味のある文字列にするのが普通です。
まとめサイトであれば「matome〇〇〇」や「〇〇sokuhou」などにするのが自然ということです。
もちろん、ひと手間かけて意味のある文字列をID名に使う場合もあるでしょうが、自演と判断する際の一つの目安になります。
質問数・回答数
2つ目の判断基準は、この質問をしているIDの、質問数・回答数の履歴です。
ヤフー知恵袋は質問者IDが非公開でない限り、ID名をクリックすると、そのIDの過去の質問履歴や回答履歴を見ることができます。
その履歴が、まとめサイトに関する質問の1件だけだった場合は、やはり不自然と言わざるを得ません。
質問者の参加日
それから3つ目は、質問者IDの「参加日」です。
ヤフー知恵袋に参加したその日のうちに、質問していることがわかります。
この場合、
- どうしても今すぐ回答してもらいたかったが、普段使っているIDでは質問できない事情がある
- 本当にたまたま、偶然、今日初めてヤフー知恵袋を利用した
という可能性も考えられます。
しかし、新しく作られたまとめサイトのURLをわざわざ記載していることや、他の判断基準にも該当していることから、僕は自演だと断定したわけです。
プロフィール蘭
4つ目として、プロフィール欄になにも記載されていないことが挙げられます。
初めてヤフー知恵袋を利用した人であればプロフィール蘭の存在自体を知らない可能性もありますが、プロフィール画像やプロフィール文章が真っ白というのは、やはり不自然と言わざるを得ません。
以上のことから、僕はこの質問を『新規開設したまとめサイトにアクセスを誘導するための自演』だと判断しました。
もしかしたらこれを読んでいるあなたも、今後、自演やステマを『仕掛ける側』になるかもしれません。
その際は、「バレてもいい自演」や「バレては困る自演」をする際の参考にして欲しいと思います。
教材やツールを使って稼げるサイトをつくり、自演を利用するなどしてアクセスを集めることが出来ればネットビジネスでお金を稼ぐのは簡単になります。
僕は、今回紹介したような低レベルな自演や下品な自演は、美学を感じないのでお勧めしていません。
しかし、真剣に取り組んで上手に自演をするのであれば、長期的、安定的に売り上げをもたらしてくれる強力な助っ人になるので、ぜひ「上手な自演」を追求してみてください。