年初から取りざたされていたまとめサイトの転載騒動ですが、大手キュレーションサイト「MERY」を運営していたDeNAなどが謝罪することにより、一旦の決着を付けたかのように見えました。

しかし、転載問題は謝罪後の『補償』という面で、いまだに尾を引きずっているようです。

 

先日発表されたある記事によると、キュレーションサイトが無断転載していた画像などのうち、「インスタグラム」に投稿されていた画像だけが補償の対象外になっているとか。

そのことが原因で、いまだにもめ事が続いているみたいですね。

エンベッド機能の利用

今回の騒動と、その後の保証問題でをややこしくさせているのが、SNSに実装されている「エンベッド」という機能の存在。

エンベッドとは、こういうやつ↓


SNSの投稿内容を、そのままサイトに表示してくれる機能のことです。

 

エンベッドのおかげで『ツイッターまとめサイト』も簡単に作れるんですね。

そしてこのエンベッド機能は、インスタグラムにも実装されています。

エンベッドを使えば、画像が簡単に引用できてしまうわけです。

 

キュレーションサイトによる画像の無断転載騒動と、その後の補償問題については、このエンベッドを使ったか?使っていないか?がカギを握っています。

 

  • エンベッドを使わずに、ツイッターやインスタグラムからダウンロードした画像を、キュレーションサイトにアップロードしていた場合は違法性がある(補償の対象)
  • エンベッドを利用して画像を”表示”していただけなら違法性はない(補償の対象外)

という線引きをしているみたいです。

 

ここらへんのことは法律的な話にもなるので、僕にはよくわかりません。

 

冒頭に書いた「インスタグラムだけ、画像が無断転載されても補償外だった」という問題については、明確な理由は不明ですがエンベッドの有無が関係していそうです。

転載されたくない人は、プライバシー設定を使おう

インスタグラムには『プライバシー設定』という設定があり、自分が許可した人以外には投稿が見れないようにする設定があります。

 

俺の画像が勝手に使われた!等と騒ぎ立てて、周りから白い目で見られたり面倒ごとに巻き込まれたりしたくないという人は、プライバシー設定をオンにしておくとよいでしょう。

 

また、自分でまとめサイトやキュレーションサイトを作っている人は、これらの問題を踏まえ、ツイッターやインスタグラムの画像を利用する時には、エンベッドを使ったり投稿者に許可を求めておくのが良さそうです。